タケオキクチ 英国風トラッドのスタイル
英国風トラッドのスタイルが特徴的なタケオキクチは日本男性向けのファッションブランドで、アパレル会社の株式会社ワールドが展開しています。 タケオキクチは1984年にデザイナーである菊池武夫が設立したブランドです。
菊池武夫は服飾デザインの学校を卒業後、婦人服のオーダーメイドなどを経て、友人たちとBIGIというファッションブランドを設立しました。 BIGIの洋服が人気ドラマの主役の衣装として使用されてからは大ブレイクし、名称もMEN'S BIGIに改められました。「MEN'S BIGIは知っている」という人も多くいますが、このブランドはDCブランドの先駆けです。
BIGIからワールドに移籍した後にタケオキクチを設立し、20年間デザイナー兼クリエイティブディレクターとして活躍しました。2003年には後任のデザイナーを指名し、タケオキクチを引退しました。
タケオキクチ 菊池武夫 TK
菊池武夫はタケオキクチ時代から温めてきた構想を実現化するべく、2005年に自らがディレクター、デザイナー、バイヤーを務める新ブランド「40CARAT&525」をスタートさせています。
ところでタケオキクチは英国風トラッドが特徴的ですが、これは物作りの根底にある「英国趣味」に焦点をあてたことによるものです。 最近では現代的なポップな感覚を融合したスタイル「LONDON POP」をブランドテーマとしています。
またタケオキクチはTK、THE SHOP TK MIXPICE、TK SAPKIDと3つの派生ブランドも展開しています。
TKはもともとTK TAKEO KIKUCHIという名称でスタートし、タケオキクチ時代の英国風なスタイルと和柄の多用が特徴的なブランドでした。 TKと改名してからは、若年層向けのストリート路線がメインのサブブランドとなっています。デザインも若者向けのオーソドックスなスタイルへと変わってきていると言われています。
最近では和のテイストに伝統的な文化に対するサブカルチャー(新しい独特の文化)を取り入れた新しいジーニングカジュアルのスタイルを提案しています。
タケオキクチ高級ブランドに対し、TKは低価格を実現
THE SHOP TK MIXPICEはTKからさらに派生したブランドで低価格を実現したカジュアル志向のストリートブランドです。タケオキクチがデパートを中心に出店する高級ブランドであるのに対し、TKはファッションビルが中心です。 THE SHOP TK MIXPICEは郊外型のショッピングセンターに多く出店しており、ターゲットとなる客層を広げています。
この「MIXPICE」という言葉は「MIXTURE」と「SPICE」を組み合わせた造語です。
このブランドはベーシックながらもファッション性を大事にした日常着のジーニングカジュアルブランドです。
子供向けのTK SAPKIDは和・スポーツ・ミリタリーを融合させた幼児から小学校低学年までのブランドです。
タケオキクチは英国風トラッドに端を発しながら、様々な方向に向かっています。菊池武夫が展開する新しいブランドをはじめ、これからも目が離せないブランドです。